大会長挨拶

    
 
一般社団法人 徳島県社会福祉士会 
会長 和泉 芳枝
 
 昨年度に引き続き、今年度も、「ソーシャルワークフオーラムとくしま2019」を開催させていただくこととなりました。昨年度の第1回ソーシャルワークフオーラムは、多くの皆様にご参加いただき、盛会裏に終えることができました。
 今年度は、四国地区社会福祉士合同研修会と共催となり、『地域共生社会の実現をめざして』をテーマに開催いたします。
 社会福祉士が誕生して30年余が経過し、その間福祉ニーズの変化に伴い、その実践の場は、高齢や障がい、児童分野はもちろんのこと、医療、教育、司法等広範囲、多岐にわたってまいりました。また、その内容も、相談援助はもとより、権利擁護、独立型社会福祉士としての活動等ソーシャルワーカーとしての専門性が問われる業務が増大してまいりました。このような中、地域で暮らす人々の生活を支える社会福祉士は、ソーシャルワーク専門職として、これからの地域共生社会の実現に向けて、多職種と連携しながら地域包括ケアシステムの構築、社会問題化している児童虐待への対応、専門職後見人としての活動等、誰もが幸せに生きていくことへのウエルビーング(well-being)に取り組んでいかなければなりません。
 そのために、私たち社会福祉士は、社会の要請に応えられる質の高い社会福祉士として、研鑽と理論に基づく実践に取り組み、力量を高めていく必要があります。
 このたびのソーシャルワークフォーラムは、ワークショップ方式と公開講座、四国地区社会福祉士合同研修会としての鼎談、分科会と4部構成となっております。今回の公開講座は、立命館大学教授の立岩真也氏をお招きし、「ソーシャルワーク、をする」と題してご講演いただきます。また、今回は、四国四県の認定社会福祉士の方に、地域共生社会におけるソーシャルワークをテーマにその実践力について語っていただきます。
 これからの時代を生きる私たち社会福祉士は、ソーシャルワーカーとして、どのような使命感を持ち、社会変革と社会開発、社会的結束にどう挑むのか、皆様とともに考えてまいる所存です。
 最後になりましたが、これらの趣旨をご理解いただきまして、多くの皆様にご参加いただきますよう、心よりお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。